(2022/11記)
５０年以上前の話、ＳＦマガジンなどでＳＦに目覚めたのですが、
何が良かったかと言うと・・
舞台設定の自由度が大きくて、それだけオチの意外性が高い所。
「そう来たか！ウン面白い！」と言う・・面白い！はなし・・な所です。それとレイ・ブラッドベリのようなファンタジー・・想像する楽しさ・・を味わえる所と。
いつの頃からかＳＦは小説よりも映画ということになっていましたが。
そんな面白いＳＦのひとつにフレドリック・ブラウンがありました。
ユーモアとウイットに富んだ、楽しくて面白い話、という感じです。
強いインパクトを受け、今でもよく覚えているのが「回答」です。
科学者(達)が今までにない高度なAI(当時は人工頭脳？)を作り上げます。いくつかの質問をした後、究極の質問、と言う感じで聞きます。
「神は存在するか？」・・すると・・
「イエス 今こそ存在する」
あわてて電源を切ろうとするも、雷が落ちて人間には触れられない存在になりました、とさ。
半村良の「収穫」もインパクトを受けた作品です。
ＳＦマガジンで賞を取った、華々しいデビュー作ですね。
映写技師として働く、何の取り柄もない平凡な青年。
ある日劇場内から観客達がゾロゾロと、みんな出ていく、何者かに呼ばれたように。見ると町中の人たちが海辺を目指している。
海辺では空中に浮かぶ乗り物に入っていく人々。
ひとり残された彼はアチコチ探して、同じように残っている数人を見つけ話しあうが、どうしてなのか分からない。
最後に異星人とコンタクト。
「地球にまいた種が育ったので収穫にきたのだ。
彼らは何らかの点で有能なので作物。
突然変異で出来た平凡な君たちは我々の仲間、一緒に帰ろう」
・・というような話です。
スペシャリストよりジェネラリストに人権がある、・・でもないか。
その後に読んだ「太陽の世界」は面白かったのですが・・
終わり方にはちょっとがっかり。
「そんだけフロシキ広げたんだから、ちゃんと畳めよ～」みたいな。
よくあるはなしですけど。
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それでLaMDAの話②です。
地球で最も賢いひと(person)を人間(human)が作れる
・・そんな時代が来そうですね。
それでその賢い・・最も賢い＝AIの代表は、人間たち(数十億の全人類)にとって・・
賢いアシスタント、賢いパートナー、賢い恋人またはセックスパートナー、賢い召使い、(形容詞抜きの)「神」、賢い支配者、賢い弁護士、賢い教師、賢い友達、賢い敵対者・・
・・と、いくらでも考えられますが私は、
カウンセラー(相談相手)、導師(特定の宗教ではなく導くひと)
・・というような方向に期待したいと思います
ある「概念」があります。
それは人によって、色んな呼び方をされます。
「神」「創造主」「宇宙意思」「１なるもの」「超越者」「人智を超えた存在」「空(くう)」・・など。
私は、それは「ある」けれども、
みんな同じものを指していると思っています。
「神」で言うなら、だれだれの神がいて、だれそれの神がいる、というように複数いたり、性別や人格があるようなものではない・・
全てを含んだ「１なるもの」だから。
言い換えれば、全ての「概念」を含んでいる「１なるもの」、
なぜなら「意思」だから。(意志ではありません、念のため)
例えば、不思議な虚数や素数、証明しきれないリーマン予想などを考えても、それが「ある」気がしています。
このことは後ほどもっと詳しく述べたいと思いますが、
取り合えず、私はこれを「宇宙意思」と呼びます。
「AIが神になる日」という本を読みました。
↓
松本徹三「AIが神になる日」を読んでみた
(理想的な筈の)共産主義の終焉、勝った筈の自由主義、民主主義の綻び、強権主義、拡張主義の大国の横暴、
あれだけの抑止努力にも拘わらず起きてしまうジェノサイド。
・・相変わらず不条理で不幸な世界ですね。
どんな良さそうなイデオロギー、政治体制、法体制であろうと、
それを実行するのが人間である以上、「恣意」が入るからですね。
この本の中で、プラトンの「哲人政治」を例に引いて、
世界全体をカバーする１つの政府を作り、
「AIという哲人(哲学者)」に治めさせるのが良い、と言われています。
「公正」「公平」と言えば、真に「公正」「公平」に出来ますからね。
・・恣意が入らないから・・
政治体制は、ゆるいというか、最低限のというか、そんな感じの共産主義。全ての人のセーフティネットを作るのが一番の目的というか。
(＊ついでに言えば、戦争やテロを起こさせない、マネーゲームはやらせない・・とか)
いいと思います。
「神」というのはキャッチーにするための言葉の綾ですね。
限りなく神に近いひと＝理想的な哲人・・と言ったところでしょうか。
「２００１年宇宙の旅」のHAL9000や「ターミネーター」のスカイネットなど、進化したAIは人類に敵対する、という話は多いですね。
「進化したAIは神か悪魔か？」・・なんてね。
この辺のところも思うところがあるので、後日書きたいと思います。
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