チャンプ

映画

ハイみなさん、こんばんは。名画座・昭和のあるじ、昭和則(しょうかずのり)です。
今日の上映作品は皆さんお待ちかね、「チャンプ」です。いいですね、泣けますねえ。この映画は。

監督がフランコ・ゼフィレッリ。
ゼフィレッリ言いますと、68年の『ロミオとジュリエット』を監督してますね。シェークスピアですね。その人が今回は父と息子の愛情物語を撮っているんですね。上手いですね、泣けますねえ。

お父さん役がジョン・ボイト。この人、69年の「真夜中のカウボーイ」で有名になりましたねえ。また78年の「帰郷」でアカデミー主演男優賞を取っていますね。いい役者ですね。でもこの作品では、ボクシングの元世界チャンピオン、それが落ちぶれて今は競馬場の下働き。

別れた奥さんがフェイ・ダナウェイ。
67年の『俺たちに明日はない』で有名になりました。ボニーとクライドの強盗カップルのお話ですねえ。ラストシーンは壮絶でした。

そして名子役、リッキー・シュローダー。
ほんとにもうこの子は上手いですねえ。ハリウッドには名子役と言われる人は多いけれど、この人は別格ですね。自然ですね。演技とは思えないですねえ。
再起を賭けたトレーニングの合間に、海辺で遊ぶシーンがありますが、あれアドリブなんでしょうか。自然ですね リアリティありますね。いいですね、あんな父親と息子!

元チャンピオンのお父さん。でも息子の大事な貯金箱からお金をくすねてギャンブルにつぎ込んでしまうような、ダメなお父さん。それでもそんなお父さんが大好きな息子。許して、励まして「チャンプ」と呼び続けるんですね。
映画にはリアリティが大切と思うんですが、この子の演技と思えないような演技が、この映画に素晴らしいリアリティをもたらしていますよね。

今はデザイナーとして成功し、大学教授と結婚しているフェイ・ダナウェイ。そんな彼女に「俺たちを捨てて、パリにドレスを作りに行ったんだろ」なんて言いながらも、借金を返すためにお金を借りにいくジョン・ボイト。つらいですねえ。

試合には勝った、でも・・というラストシーン。父親と息子の何とも言えずつらいシーンですねえ。ほんとうに泣けますねえ。

とにかく映画で泣きたかったら「チャンプ」、というわけで・・
ハイ時間来ました。それでは次週をご期待下さい。
サヨナラサヨナラサヨナラ


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