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気に入った、気になった--
ひと・こと・ものについて綴っていきます。
よろしければ、お付き合いください。

昭和の名残り@新橋ほか(2023/11記)

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新橋と言ったら「新橋駅前ビル」ですね。
地下でがんばり続けるパーラー・キムラヤさん。スパゲティ・ナポリタンもピラフもオムライスもプリンアラモードも頼みたいけど、ここは抑えてホットドッグなど注文しましょうか。

振り返れば、そこに広がる大地下街!洋酒酒場「ペチカ」さんも健在です。

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奥まったところにも秘密の酒場があるもんね。そしてそこには、迷界へと続く階段が・・

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トイレはもちろんチップ制。

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1階のカフェテラス「ポンヌフ」さんも健在です。トリコロールの看板も懐かしい!

ビルになくてはならないのが「文房具屋」さんですよね。ちゃんとあります!

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「新橋駅前ビル」が出たらSL広場側の「ニュー新橋ビル」もシカトしちゃいけません、が2つだけ。・・

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ひとつは昭和にワープしたようなゲームセンター、名古屋打ちの名人が活躍していそうじゃありませんか。

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もうひとつは嗚呼懐かしの「ジューススタンド」。かつては東京駅にも新宿伊勢丹にもあったもんさ。
そうそう、純喫茶「カトレア」さんも健在でした。テーブルにはふつーに灰皿が置いてあるもんね。
ここまできたらちょっと脚を伸ばして日比谷公園まで行きましょう。

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どうですか市政会館の威容。ビッグベンにも劣らない堂々の時計台!玄関ホールも素敵!

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脇へ廻れば堂々の日比谷公会堂へ。ガス灯に照らされてさあ、舞踏会場へ!
ここまできたら早稲田まで行っちゃいましょう!

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「早稲田松竹」が健在なんだもん。ビルの中なんてケチなこと言いませ

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ん。そっくりまるごと映画館だもの。嗚呼この贅沢さ!

ナンパ通り考(2023/10記)

千葉市の中心に「ナンパ通り」という(ていうか、かつてそう呼ばれていた)通りがあります。

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今ではすっかりきれいに、清潔になってしまって、昔の面影はありません。

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かすかに昭和な喫茶店やアメカジショップなどが残っていて、往時を忍ばせています。この通りを抜けていくとかつては千葉パルコもあったり(タワマンになってやんの)、場所は違うけれど千葉三越もあったりして、昔はよかった、嗚呼。
私は現在74歳。性欲もすっかり無くなっているのでいいのですが・・
若い人たちにとっては寂しいことではないのかなあ、なんて思っています。
どこの街にもあるようなチェーン店が揃っていることや、きれいでこじゃれた店があるよりもなによりも、足りないのは「たむろす」場所ですね。
例えば、かつてのホコテン、代々木公園、渋谷センター街など・・中止されたり、きれいに無菌化されたりしていますが・・
千葉市に住んで20年くらい、人生で一番長くなりました。一番の不満はライバル・大宮市に較べてつまらない街だなあ、と思うところは例えば大宮駅周辺・・いち早く高架化と駅ビルが整備されたけれど、駅前の歩行者用の2階スペースが広くて、つまりひとがたむろせる場所があって、うらやましい!
「ナンパ通り」と言えば思いつくのが、大阪の「アメリカ村」、博多の「親不孝通り」など。
「アメリカ村」は数十年前に訪れたことがあり、なかなか熱気を感じたものです。
「親不孝通り」は一時治安維持のためだかなんだかで「親富孝通り」といったそうです、なんだかなあ。
今は「安全・安心で賑わいのあるまちづくり」を目指しているそうですが・・「それじゃあなんにもならねーじゃん!」なんて。
ところで、渋谷がどんどん変貌しているようですね。
古い、懐かしい建物が「再開発」とやらでガラス張りの高層ビルに変わり、ジャンジャンやパルコの公園通りも、センター街も様変わり。どこかで読みましたが、若者の街ではなくなっていくようですね。
清潔、除菌、無菌、管理、神経質、スペック化・・どうも世の中「つまらない化」しているような気がします。

ペントハウスon駐車ビル(2023/09記)

タワーマンションが林立する時代に今さらですが・・

マンションの駐車場には平置き式、立体式(駐車ビル式)、地下式、機械式などがありますが・・

平置き式は敷地に余裕が必要とか、
機械式は地震とか大丈夫かなあ?(私が感じるだけで、もちろん安全対策がなされているとは思いますが)とかありまして・・
ここでは4~5層くらいの駐車ビルのお話です。
一般的に自走式というやつで、上下の層の行き来のためのスロープがあるような・・
普通一番上(屋上)は露天状態なので少し使用料が安い、というようになっていると思いますが・・

それで、以前見たあるマンションでのことですが、
屋上階が駐車スペースではなくて、平屋の家屋(?)が建っているんですね。
周りに余裕があり、植え込みなどで囲まれていて、
まるでペントハウスという感じです。
確かめた訳ではないのですが多分、
集会室やゲストハウスとして使っているのでしょう。

率直に言って、「これはイイ」「このテがあるよな」と思いました。
そのマンションはよくあるタイプですが、
L字型に建った12~3階の居住棟に囲まれて駐車棟があるというものです。
このペントハウスにバーベキューなど出来るようなオープンテラスがついていると、なお良いなあ・・なんて。

居住棟の上層階から見られるので管理上も良いし、
夢のあるコミュニティ作りにもなるし・・と思いますが、
建築法のこととか難しかったりするのでしょうかね。

公園カフェ(2023/09記)

以前に公園にオープンカフェがあるといい、
ヨーロッパなどには多いのに日本には少ない、
・・と言いましたが訂正します。

時代は変わり、どんどん出来ているんですね。

南池袋とか皇居前(二重橋あたり)とか、
昔ながらの駒沢公園とか、・・
ふもとの明治通り沿いで食べた屋台のラーメンが懐かしい・・渋谷宮下公園も再開発され、すっかりこじゃれて、
カフェつきのParkになっちゃって・・。
ボルダリングったら言うのまでできるんだって・・。

その多くにはスターバックスがのしていますね。
すごい!

ただ昭和人としては、
あんまりこじゃれない方が落ち着けるけど・・なんて。

昭和の名残り@上野(2023/09記)

昭和の誇るファッションセンター、あの上野アブアブも消えゆく運命にあるようですが・・・
上野松坂屋はまだまだ頑張っています。

エレヴェーター周辺はこうあって欲しいものです。

階数表示は時計のような回転式!
「上り」「下り」の表示はわかりやくネ!
「内案御」の表示板の親切なこと!
エレヴェーターの二重扉はガラスの素通し!
・・アアたまりませんね。
素敵なエレヴェーターガールが・・いませんけど。

舞踏会場に続くような中央階段は、大理石を使った贅沢なもの。
シンデレラがガラスの靴を忘れていったような階段も!

 

 

銀座トリコロールさんの出店も健在です。
「ナポリタンスパゲティ」と「ミックスサンド」は必須ですね。
「クリームソーダ」はやっぱりグリーンのソーダにバニラアイスをポッカリとね。少し柔らかくなったアイスをストローでつついて、それをチュパッと吸って楽しむのも昭和の少年少女のお約束ですよね。
コーヒーフロートもバターをのっけたホットケーキも・・
アア昭和ですねえ。

1~2階の吹抜の天井はこのように、アーチ型を描くとロマンチックですね。

階段を見上げれば、昭和の客車の網棚のような風景が・・

 

 

 

これはオマケ。
上野駅の駅舎の中の忘れられたような一角です。
釣り下げ電球がたまりませんね。

 

 

 

昭和の名残り@銀座(三原橋付近)(2023/09記)

銀座松坂屋も銀座シックスになってしまった今・・
昭和のファッションビルと言えば「銀座コア」ですね。
そしてその裏側に・・
堂々たる2階建てのお店が残っています。
「トリコロール」さんと「ゑり菊」さんです。
建ったころにはその上にさぞや美しい青空が広がっていたことでしょう。

もう一本三原橋寄りには・・その名も「三原小路」
二階建てで頑張る「治郎長」さんからは、粋な姉さんと旦那が出てきそうじゃありませんか。

そのまた裏にはまたまた昭和な飲食店街が・・
昭和のサラリーマンご愛用の酒寮「よしの」さん。
ぐっときますねえ。

表通り(晴海通り)に出てみれば、これぞ令和の、ミスト発生器。
これはこれで良いとは思います、が・・
かつてこの下には日本最初(のひとつ)の三原橋地下街があったのさ。映画館もあったんだぜー、なんてね。

昭和通りに向かうと・・、更地→駐車場になった一角にポツンと残る二階建て、「大野屋」さん。
バブルのころを彷彿とさせる光景です。
お店を覗くと、色んな柄の手ぬぐいが並んでいたりします。
チッチッチッ、タオルじゃありませんよ、「日本手ぬぐい」です。よく絞って「パン!」とやるとほとんど乾いてしまうという・・、でもないか。

昭和通りに出てみると・・ありました!「ナイルレストラン」。懐かしの昭和の印度料理店、健在です。
それにしても、お隣の「レストラン早川」さんの昭和ぶり!
年季が入った「準備中」の札といい、トラディショナルな蝋細工の料理といい・・
とっても昭和、嗚呼昭和・・でした。

デパオクよ、永遠に(2023/06記)

マルイ(〇+井)もいいけど、まるい(〇+伊)もね。
デパチカもいいけど、デパオク(屋上)もね。
なんちって。
このご時世に、伊勢丹新宿店の売上げ(利益?)が、
過去最高を記録したそうで・・。
同じ伊勢丹でも、一世を風靡した吉祥寺伊勢丹も、
「渋谷文化」の一翼を担った東急本店も閉店した現在、
嬉しい限りです。

ああ、遊園地のあるデパート屋上!
お子様列車や動物園! ロープウエイに観覧車!
舞台では、歌謡ショーやお笑いショー!
そして、大空に翻るアドバルーン!
嗚呼、懐かしのデパート屋上!

・・というわけで、
数十年ぶりに伊勢丹新宿店を訪れてみました。

ちょっとアールデコな感じがとっても昭和!
大理石を使った屋上へと続く階段を上がりましょう。

まずは店祖像にご挨拶。
鼻筋の通ったなかなかの男前ですね。
とても民主的な人柄だったようで。・・

そして屋上は、
よく手入れされた庭園になっていました。

美しい芝の向うにステージとまる伊マーク。
その向こうにドコモタワー。

目を転じると芝生越しに、
新宿西口のコクーンタワーのオーバルな姿も。

建物も階段などの内部も、
裏の駐車場ビルも横の「男の新館」も、
基本的なものが数十年単位で続いており、
とても安心できる、充実した空間でした。

遊園地ではなくなっているものの、
この「空中庭園」はいつまでも続いて欲しいものです。

ジェンダーレス、男目線など(2023/05記)

ネットの時代になって、新聞やテレビのニュースをあまり見なくなり、暇つぶしにgoogleニュースやyahooニュースを見るくらいになっています。
それで・・
googleニュースにあったのですが、中学や高校での制服や水着のジェンダーレス化が進んでいるそうで・・
理由は別の機会にお話したいと思いますが、率直に言って、世の中どんどんつまらなくなって行っていますね。
アァ、ルーズソックスにぎりぎりスカートの女の子たちはどこに行ったのでしょう、なんちって。
(発表された)ジェンダーレスの水着を選ぶ理由が、肥満などの体型コンプレックスをカバー出来るからというのが多いらしいですが・・それはジェンダーの問題ではないのでは、なんていうことはともかくとして・・

どうもジェンダーレス化というのが、男女ともに中性化を進める動きのように思えます。
少子化や、夫婦や恋人たちのセックスレスが問題になっていますが、ますますこういうことに拍車をかけることになるのではないでしょうか?
セクシャリティは微妙な問題ですがあえて言えば・・
LGBTなどが増える背景にはこういうことも関係しているような気がします。
「負の連鎖、スパイラル」というやつですね。

一方、この4月にNHKスペシャルで放映された「男性目線-変えてみた」というのを2回ほど見ました。
1回目は性差を重視した医療(の必要性)について。
2回目はビジネスや政治・研究の場で、もっと女性の活躍を・・というような内容でした。
・・が・・
女性がもっと性欲の発散が素直に出来る世の中がいいのに、逆行しているのでは・・
と思う今日この頃です。
どうも舌たらずですね。機会があれば逐次フォローします。

オタマトーンとスペイン(2022/10記)

YouTubeでスペイン版ゴットタレントを見ました。
歌劇トゥーランドットの「誰も寝てはならぬ」、
フアンホさんのオタマトーンを使った演奏です。

明和電器のオタマトーン、こんな楽器があったのですね。

これに目をつけていち早く、日本人より上手く演奏する、
選曲も良しのフアンホさん。
自身がミュージシャンだそうですが、
この音階を正確に表すのがなかなか難しい楽器を、
みごとに使いこなしていますね。

また、審査員たちの対応が素晴らしいですね。
美人の女性審査員のリアクションもいいし・・

メジデという人は音楽関係の大御所なんでしょうか?
最初は苦い顔をしていながら、
結構ノッてオタマトーンを使ってみたりして・・
結局ゴールデンブザーを押しました。

スペインの、
芸術好きでおおらかな国民(民族)性を感じますね。

「竜とそばかすの姫」のことなど(2022/10記)

金曜ロードショーで「竜とそばかすの姫」を観ました。
て言うか、最後まで観られませんでした。

声のキャスティング(つまり声の演出)に、人物描写に、ストーリーテリングに、とても不満を覚える映画でした。

それで映画評のサイトを覗いてみると・・同じような意見が多く見られます。

絵については個人的好みですが、背景などはいいとしても、肝心の登場人物(キャラクター)が細長過ぎて(Uの中は別として)(これは「時をかける少女」などでもそうですが)・・
結局、映画の中に入っていけない映画でした。

これはまず、脚本が稚拙なのだと思います。
「時をかける少女」からの3作は奥寺佐渡子という人が脚本を担当していたので良かったそうですね。

古い話で恐縮ですが、
黒澤明監督の作品の多くは脚本を、監督を始めとする2~3人が長期間泊まり込みで練り上げたそうですが・・
いい脚本を作ること、そしてそれを具体的な映像作品に仕上げることには大変な精神的エネルギーが必要なんですね。

不満な映画ということでは、
「ラ・ラ・ランド」も私には今いちでしたが、
がっかりしたのが、
ハリウッドの某大物スターも出演している2012年の「ラ・ミゼラブル」
話は、私などは少年時代に「巌窟王」「15少年漂流記」などと共に親しんだものですが・・

最初の、船を囚人たちが引っ張るシーン。これは期待できるミュージカル映画だろうと思っていたのですが、・・だんだんと白けていきました。
もちろん時代背景をリアルに再現した美術などは素晴らしいのですが・・

「ストーリーを語る所と歌を分けないで、セリフを全て歌にしている」のが「売り」だとも言われていますが、なんだかなあ。
ちゃんとした「歌」にもなっていないし、ストーリーテリングにもなっていないなあ、と。
ストーリーを伝えるところはちゃんと伝えてそこに、聴きごたえのある「歌」と見ごたえのある「踊り」を、なめらかに散りばめてほしいなあ、と。

「ラ・ミゼラブル」については、
映画評のサイトを覗いてみてもこんな意見は見当たりません。
「各国で大ヒットの感動作」ということになっています。

が・・
映画などに十分な精神的エネルギーが注がれなくなってきたなあ、と思う今日この頃です。

音楽にはメロディを(2022/10記)

地には平和を、人には愛を、そして音楽にはメロディを・・なんちって。

90年代、某有名グループの歌を聴いていて思ったことです。
歌詞がちゃんとメロディに乗っていないなあ、これって「字余り歌」なんじゃないの?声質とか感情表現がいいつもりなのだろうけれど・・なんだかなあ、しらけるなあ・・と。

それから色んな「アーティスト」の歌を聴いても、私には「字余り歌」が多くて・・
でもファンは「歌詞が、わかる、わかる!」「感動する!」なんて言っているんですね。なんだかなあ。

音楽は頭ではなく感情、感性で聞くもの。
音楽は理性でなく感情、感性に訴えるものであって欲しい、
と思っているのですが・・
それにはまず「メロディ」ではないでしょうか?

いい詩が先にあるとしたら、それにぴったりのいいメロディを作って、お互いが混然一体となったものを、聞かせてもらいたい、と。

そんな曲には言葉の壁などを超えて誰でもが持っている、
「喜び」「悲しみ」「切なさ」など、人間らしい感情を呼び覚まし、揺り動かす力がありますよね。

歌謡曲やJポップなどでもかつては
感情や感性を快く刺激してくれる曲がいっぱいありました。

もっと言えば・・いい音楽は、
胸を打つ、オーバーに言うと、魂をゆさぶってくれますね。

ニーノ・ロータの「道」「太陽がいっぱい」「ゴッドファーザー」、ヘンリー・マンシーニの「ひまわり」、ナルシソ・イエペスの「禁じられた遊び」などの映画音楽。
フレディー・マーキュリーの「ボヘミアン・ラプソディ」。
ほんの少しの例をあげれば、これらの胸を打つメロディ、音楽。

フレディ・マーキュリーは、自身のセクシャリティや容姿、言い換えればアイデンティに深い悩みがあったようですが・・

またモーツアルトは、実生活はハチャメチャな破綻者で。・・
一方の音楽は、交響曲(全体)が一瞬にして浮かび、あとはそれを譜面に書き写すだけ、だったと言われています。

胸を打つ音楽は、ひとの心の深い所から湧き出てくるもの。
そして、
音楽がひとの、心の、浅い所で作られるようになって来ているような、
それを発達した音響設備やデジタル技術でカバーしているような、
「感動ごっこ」をしているような、
そんな気がしています。

*映画「ひまわり」の舞台になったウクライナの地は、強権主義の大国の国家エゴの犠牲にされようとしています。本当に不条理で不幸な世界ですね。

「さよならインターネット」を読んで(2022/9記)

2016年発行の本です。
著者の家入一真という人は・・
10代の頃いじめに会い不登校・引きこもり、インターネットの前身とも言えるパソコン通信やPC9801でのプログラミングをやったり、絵を描くのが好きで美大を目指したり・・から始まって・・。
画廊を借りて自作の絵を展示したらまったくの反響なし、だったのが、自作のWebサイトに載せてみたら本人もビックリの海外も含めての大反響、インターネットこそが自分の居場所と思う。
程なく始めたレンタルサーバー・ロリポップが当たり、その後の仕事も順調で一躍ITの成功者になったものの、手を出した飲食業で20億円を失う。
復活して現在(2016年)もIT企業の経営者として、またシェアハウスの運営などで活躍中の人(のようです)。
(コロナ禍の影響を経た2022年現在はよく分かりません)
ネットを活用した都知事選でも有名みたいですね。

「さよならインターネット」というタイトルがキャッチー、でも多分逆説的な表現なのだろうと思いつつ読んでみました。
著者はこの本で、インターネット及びインターネットが及ぼす世界の「輪郭」がぼやけてしまっているので、「輪郭」を取り戻したい、取り戻しませんか?というようなことを言っています。

ヒッピーの出現などのカウンターカルチャーのひとつとして、自由や夢を求めてスティーブ・ジョブズが自宅ガレージで始めたアップルコンピュータやインターネット黎明期の姿。
ブロードバンド、WiFi、常時接続、クラウドの普及。2チャンネルやファイル交換ソフト。ニコニコ超会議。スマホやSNS。AIやIoT(Internet of Things)の発展。平成以降生まれのネット・ネイティブの出現(これからはスマホ・ネイティブということかな?)。
インターネット普及後30年余りの間の様変わり・・SNS疲れ、twitterなどのフォロワー数なども芸能人など本来のネームバリューに左右されるという現実、そして「炎上」。
・・というようなことと自身のネットとの関わり方を絡ませ、話を展開しています。

「輪郭」と言うのが私には今ひとつよく掴めないのですが、話としてはわかったつもりになりました。
そしてこんなことを思い浮かべました・・
バーチャルに対するリアル(リアリティ)、デジタルに対するアナログ、間接に対する直接、消費に対する生産・表現。
・・何かが良ければ何かが悪い、全て良いというのはあり得ない。

どうも舌足らず、尻切れで申し訳ないのですが、こんなことも折に触れお話したいと思います。

ロマンチックなマドリード(2022/7記)

35年くらい前、1980年代に
仕事で1と月くらいマドリードに滞在したことがあります。
地元っ子によると「マドリー」。
まず嬉しかったのが2~3世紀変わっていないようなクラシック、レトロな建物、街並み。銀座の服部時計店、高島屋日本橋本館、東京駅や旧新橋ステーションみたいな建物が街中、みんな、現役で、普通に並んでいるのだもの。
私の泊まったビジネスホテルは10階建て位の面白くもないビルでしたが、むしろこれは珍しい例。レトロな4~5建てが普通で、それがウジャウジャゴロゴロあるんですね。
なんてロマンティック!
聞いた話では外観はそのまま保持して、中身をそっくり現代的、機能的なものに替える工事をしているのだとか・・
暖房については、昔は地下のボイラー室で熱した蒸気でスチーム暖房だったのが、オフィスビルではエアコン、アパートではデロンギなどのラジェーターヒーターを使っているとか。・・

映画「LIONライオン25年目のただいま」に刺激されて最近、GoogleEarthをよく見るのですが・・
ほんとに世界中どこだってリアルに見られますね。不思議ですね。
データ更新の間隔がGoogleMapのストリートビューに較べると少し長いようですが、でもそのお陰で、私の馴染みの三重県津市の旧松菱百貨店の見るも無残な姿が見られ、涙がちょちょ切れました。

それで・・
GoogleEarthでマドリーを見てみました。
イヤア、35年前と変わりませんね。
パティオ(中庭)付きの建物もいっぱいあるし・・
(原宿のセントラルアパートだってパティオがあったんだけどな~、なんて)

panoramic view on the facades of historic houses at Aachen market square with fountain at blue late summer day

「魔女の宅急便」の舞台のモデルはストックホルムだそうですが、マドリーの街並みでも結構いけますぜ。

調子にのって・・
GoogleEarthなら「ローマの休日」だって追体験できますね。
コロッセオだって、スペイン広場だって、はたまたバチカンだって。

「魔女の宅急便」の舞台ということなら・・
リスボンなんかもよろしいんじゃないでしょうか?
海辺の河口の街ですし・・
あるいは・・イタリアはどうでしょう?
フィレンツェやジェノバ、シチリアやサルデーニャ島

・・なんてやっていると、きりがありませんね。

アバウトなマドリード(2022/7記)

マドリーは食事、コーヒー、お酒をやる場所もいいんですね。
ロンドンではパブということになるのでしょうが、スペインでは「バル」。朝からやっていて、カフェテリア兼カフェ兼バー兼レストランなんですね。
ある夜、とあるバルでのこと。
立ち飲みテーブルで飲んでいてウエイターに灰皿を借りようとしたところ、「そこにあるよ」と下を指されました。
「エッ?」「ほらそこだったら」と床全体を指され、つまり床に投げ捨てればいいんだそうで・・。
いちにち一回掃除すればいいんだから、というわけですね。
なんてアバウト!でも素敵!と思ったものでした。

「ローマの休日」では路上のカフェで3人で過ごしたりしますが、「インディ・ジョーンズ3作目」ではベネチアの路上のオープンカフェが出てきますね。
マドリーでもオープンカフェは楽しみましたが、それも公園の中に公園の一部としてあるような店があってとてもいいんですね。こういうのは日本にはありませんね。
あえて言うと、日比谷公園の中にある「松本楼」かな。

私の家の近くに千葉県スポーツセンターがあります。
高校野球の千葉県決勝をやったりする、公園の中に施設が点在するようなちょっとしたスポーツ公園(?)です。
唯一の飲食施設が、その名も「コンビニ」というコンビニ。
日曜日など県内各校のアスリート少年少女たちは、木陰にテントを張りクーラーボックスで飲み食いしています。
同じく近くにマクドナルドがあって、店の前にオープンテラスのスペースがあり、これはいいのですが・・
その外側が国道16号で、車の走行音がうるさくてたまんないんですよ。これがちょっとした森だったり、なお欲を言えば池だったりすればいいんですがね・・小鳥がさえずっていたり、亀が甲羅干ししていたり、なんてね。
それで・・
この千葉県スポーツセンターに、マックがオープンテラス付きであったりすれば良いのになあ、なんて・・
・・でも、日本ではそんなことは無理なんですね。

マドリーの話に戻ります。
郊外に出かけて、闘牛を見たり、遠くに古城や風車を眺めつつドン・キホーテの世界を味わったり・・
パティオ(中庭)のあるレストランでは、料理が来るまでオリーブの実をかじりつつスペインワインを楽しんだり・・なんですが・・
私が感銘を受けたのがアメリカでいえばダイナー、日本でいえば大衆食堂、家族で細々と営んでいるような村外れの食堂、といった感じの店。
自宅に招かれて食べる食事、という感じもいいんですが、終わった後のかたずけ方が素晴らしい!
テーブルクロスの代わりに大きな、安い(わら半紙のような)紙が敷かれていて、食事中はパンくずだろうが、肉をこそげた後の骨だろうが皿の外にこぼし放題にしておいて、食器をかたずけたら紙の四隅を持ち上げて全部まとめてポイッ。
ほんと、アバウトで素敵なのです。

大人の恋のマドリード(2022/7記)

ジョン・レノンの曲に「Jealous Guy」というのがあります。

「思わずきついこと言って君を泣かせてしまったけれど、そんなつもりじゃなかったんだ。君を失うのが怖かったからなんだ。そうさ、僕は焼きもち野郎なのさ」というような、可愛い男ごころを歌ったいい曲です。

マドリーに滞在中「カミロ・セスト」のディナー・ショーに行ったことがあります。
当時日本では「おば様のアイドル」「おば様殺しの良さま」といわれた杉良太郎さんがいましたが、「スペインの杉良太郎」と一部で言われた歌手です。
ディナーショーと言ってもごく小規模で手作りな、歌手と観客が触れ合えるようなもの。
ただ行われる建物は、レトロな「社交場(?」という感じのところ。
シエスタを済ませ、改めてドレスアップして、夜っぴいて大人遊びをしよう、というような・・

私のお気に入りは「ペルドナメ」という曲でした。
英語で「Perdon Me」・・「許しておくれ」
ジョン・レノンの「Jealous Guy」と内容が近い曲です。
曲とステージはこんな感じです。

ボレロのようなマドリード(2022/9記)

マドリーでは現地スタッフと一緒に仕事をしたのですが、
日本人と全然違いますね。
何がと言うと・・リズムと言うか、エンジンのかけ方と言うか・・

例えばスタートして6時間でそれなりの結果を出す必要がある、として・・
3~4時間目位までこちらの眼からは「グズグズ、チンタラ」しているとしか見えなくて、「これでは時間内に終わる訳がない」と思えるのですね。ところが・・
最後の1~2時間がすごい。グングン調子を上げて人間業と思えないほどのスピード、チームワークで仕上げるのです。

たまたま当たった人達だけのことなのかも分かりませんが、ひょっとするとこれがラテン気質というものなのでは?と思ったものでした。
イタリア人などにもあるのではないか・・と。芸術的と言ってもいいような・・。

まるでラヴェルの「ボレロ」を聞いているような気分でした。

「ボレロ」に馴染みのない方のために・・
約15分くらいの曲ですが、始まってかなりの間、音声レベルによっては「アレ、聞こえないぞ」と思うでしょう。ところがそれでレベルを上げすぎるとあとが大変です。お気を付け下さい。

夜、部屋を暗くしてゆったりと聞くのにいい曲ですね。

あの、往年のザ・デートカー(なんちって)--プレリュードのCMにも使われていますね。CMなのでサビ(?)だけですが・・

ヘインズの赤パック(2022/6記)

ヘインズ(Hanes)のTシャツを知ったのが、やはり50年以上前になります。
アメ横にあるような店が渋谷にもあって、そこで初めて買ったものです。昔、ひゃっけんだな(百軒店?)だか恋文横丁とか呼ばれていた一角にあった店です。道玄坂からの入口に「道頓堀」というストリップ劇場があったような・・。そんな店はあと下北沢にもありましたね。

1枚ずつではなく3枚パックになっていました。後で知ったことですが、私の買っていたのは「赤パック」、他に「青パック」とか「金(?)パック」とかがあったようです。
これが気に入ってしまい、ずっと着続けて今に至ります。
新品の頃の首の閉まり具合も良し、古くなってきた時のヨレ具合もまた良し。袖の余裕、程よい生地の厚さと風合い。アメリカ伝統の実用主義の賜物ですね。映画「アメリカングラフィティ」のジョン・ミルナーのようにラッキーストライクを袖で巻き付ける(?)のにもピッタリ・・なんて。
アメリカの映画やドラマで見る、兵隊やシェリフなどの首元からのぞく真っ白なTシャツの襟元。あれはヘインズのような気がしますがどうなんでしょうかね。
タンブラー式の乾燥機で乾かすと首の締りが維持されるけれど、縮むので1サイズ上を買うのがコツ・・なんて。

このヘインズの赤パックのTシャツ、50年以上絶えることなく着続けています。ということはずっと買う(手に入れる)店があったということなんですが・・。
記憶がさだかではないのですが、ジーンズショップのチェーン店に置いてあったり、ダイエーなどのスーパーの衣料品売り場にもあったと思います(日本メーカーのライセンス生産かな?)。
ジーンズメイトなどでは一時期、パックで750円くらいだったり・・。

最近では近くの店では見かけなくなって、すっかりAmazonのお世話になっています。約2000円くらいですね。
1500円くらいのを買ってみたことがありますが、別物でした。ちっちゃくて、薄くて・・、ダメですね。

・・ということで、「ヘインズの赤パック、フォーエバー」というお話でした。

リーガルのコブラヴァンプ(2022/5記)

私がリーガルを知ったのは、
55年位前、VANとコラボしている靴メーカーとしてです。
それで買ったかといいますと、1~2足は買ったと思いますが、
後は他のメーカーのものを買っていました。
ローファーがビーフロールで、どうもガバつく感じがイヤで・・。
(ビーフロールではない、ペタッと縫い付けた=何と呼ぶんでしょうか?その方が良いし、ピッタリくるものが好きだったので・・)
あとプレーントゥなども私の感覚ではつま先が無骨過ぎて・・
当時は神田の平和堂などを愛用しておりました。

そしていつの頃からかアメ横で、主にアメリカ製の靴を買うようになっていました。
セバゴのヴァンプローファー(甲にベルト(?)の付かないタイプ)やケッズのチャンピオンなどを・・

時々リーガルも覗いていて、EAST COAST COLLECTIONというのがあるのを知り、これがなかなか洗練された形で、良いなあと・・
その中にモカシンタイプのスリッポンながら、シンプルでつま先が細くて洗練された形のものがあり、気に入って買ってしまいました。
(私が思うに)ダークスーツにも、またジーンズをきれい目にはく(ジャケットを合わせたり・・)時にも合わせられる万能な靴としてお気に入りの一足になってしまいました。
ジーンズにはブランドもののビットモカシンという手もありますが、こちらの方がシンプルで良いと思います。

この靴を何と呼ぶのか分からなくて、「ローヴァンプ」「ロースイム(低い位置でモカシン縫いした)のヴァンプスリッポン」などと言っていました。
50年後にネットで見て知ったのですが、こういうのを「コブラヴァンプ」と呼ぶのですね。コブラの頭のように尖ったヴァンプスリッポンという訳ですね。
さらに驚くことには、これが今も健在で人気なこと。
50年前と木型や基本的な製造法に変更がないようです。
私の見る限り当時と同じ形です。
低い位置でモカシン縫いするので甲皮に膨らみをもたせ、つま先に続く絶妙なライン・・イヤア、美しい靴ですね。
ロンドンやアメリカ北東部の老舗(メーカー)のものと較べても、このリーガルの「コブラヴァンプ」は引けを取りませんね。

そしてもうひとつ、
アメ横でよく買い物していたころ、たまたま見つけて買った靴にFREEMANの「Uチップ/スリッポンタイプ、センターエラスティックシューズ」があります。
(モカシンではなく)内側で縫い付けたUチップ、1枚革の甲の内側にエラスティックを仕込んだスリッポンタイプの靴です。とてもシンプルでかつドレッシー、つま先が細く、美しい靴でした。
二度と見られないと思っていましたが、ネットで見ることが出来ました。今さら買おうとは思いませんが・・

いかがでしょうか、この2つの靴。
アイビー、トラッドの時代にしては、つま先が細く尖っているタイプですが、実際履いてみると2足とも「足入れ」が良く気持ちよく履ける、・・しかも美しい靴なのです。
そして・・
トレンドになっている、これ以上につま先が細く長い靴は、私にはどうしても「美しさ」を感じられないのです。悪いけど。

パッツンパッツンはいやだ(2022/5記)

「トレンド」という言葉は、
「トレンディドラマ」なんて使われ出した頃から単なる「流行」「新しいこと」を指すようになったようですが・・

私が数十年前、お洒落に目覚めて色々「勉強」していた頃は、・・
瞬間風速的な「流行」に対して
もっとスパンの長い、息の長い、全体的な「傾向」・・というように覚えたので
そんな意味で使わせて頂きます。

それで、靴・・いわゆる「紳士靴」、スーツに合わせる「ドレッシーな靴」。それもグッドイヤーウェルト製法の、英国源流の靴の、トレンドの話です。
英国王室御用達の老舗や、アメリカ北東部、ニューイングランド(メイン州、ボストンなど)に拠点を置く老舗メーカーなどを頂点として・・
日本では「リーガル」などがひとつのスタンダードになっていますね。
私は一時期、チヨダシューズがライセンス生産していた「ジャーマン」のローファーを愛用したことがありましたが。・・

それで、この紳士靴のトレンドなんですが、・・
つま先の形(シェイプ?)が私の馴染みのものに比べて、細く、尖がって、長くなって来たなあと思ったのが、
もう10年以上、15年くらい前になります。
そんな木型を使っているんでしょうね。

短期的な一部の流行で済んで欲しい、と思っていましたが・・
どうもそういう訳ではなくて、
これは、伝統的な老舗も巻き込んだ長期の「トレンド」なんですね。
あの007シリーズの影響大と思われる映画「キングスマン」でも、サビルロウの本拠で並んでいる靴がこれだもの。・・

ただ私はどうしてもこれが好きになれません。
不自然さを感じるし、
だいいち、中身がちゃんと詰まっていない靴では
「階段の上り下りが危ないんじゃネ」・・なんて。

これは靴だけの問題ではなくて、スーツの形(シェイプ)との関係があるんですね。
スーツも昔に比べてタイトになっていますね。上着もズボンも。
私に言わせると「パッツンパッツン」に・・。
靴の形もその延長線にあるんでしょうね。
でもスーツというのは、程よく余裕があるべきであって、「パッツンパッツン」なのはスーツじゃない!・・なんて。

救いは例えばリーガルなどで一部ながら昔のラインが残っていたり、カジュアルな靴にはこのトレンドが及んでいなかったりということですね。例えばトリッカーズ(https://www.trickers.com/)などに。

以上、時代遅れの頑固ジジイの世迷いごとでした。

PS:ショーン・コネリーの007第3作「ゴールドフィンガー」をご覧頂くと、「これがスーツだ」というのが見られます。
生地といい、仕立てといい(多分サビルロウ)、シャツやタイの出来といい、着こなしといい・・
ショーン・コネリーの胸板の厚さが前提になっていますが・・
胸板の薄い私などが着ると「スーツを掛けたハンガーが歩いている」状態になりますので・・トホホ

三十郎は一人か二人か?(2022/5記)

5月13日の金曜ロードショーで
「ローマの休日」が放映されましたね。
私はDVDを持っているので必要ないのですが、
録画を改めて(飛ばし見で)見てしまいました。
この傑作は、また間をおいて何度も放映、上映されるような気がします。

何度観ても飽きない映画というのがあるのですが・・
私のNO.1は、国宝映画「七人の侍」、NO.2が「ローマの休日」です。

真実の口、フィアット500(ティンクエッティ)やベスパの二人乗り。トレビの泉、スペイン広場の階段でのジェラート、船のパーティーなど、色々ありますが・・
私が一番観るのはラストの王女様謁見のシーンです。

立ちはだかる身分の壁を越えて、恋心を伝え合う二人・・

記者「今回のご旅行でいちばんお気に召した都市はどちらですか?」
従者が小声で「いずれの地も・・」
アン王女「いずれの地も それぞれに忘れがたく、ひとつを選ぶのは・・・ローマです!なんと申しましてもローマです。この地での素晴らしい思い出は生涯忘れることはありません」
・・なんて、泣けますね。

そしてNO.3が黒澤明監督の「用心棒」です。
黒澤監督の「活劇3部作」というのが、年代順に「隠し砦の三悪人」「用心棒」「椿三十郎」ですが。・・
映画については偉い方々がさんざん書かれたりされているので割愛するとして・・

以上は長い前置きでして・・
今日聞いていただきたいのは、長年の疑問のことです。というとオーバーですが。・・

「用心棒」--
(主人公が名前を聞かれて、外に広がる桑畑を見る。つられて周りも一緒に見てしまう)
「俺の名前は・・桑畑・・三十郎。もうすぐ四十郎だがな」

「椿三十郎」--
(主人公が名前を聞かれて、庭の椿を見る。つられて周りも一緒に見てしまう)
「私の名前は・・椿・・三十郎。もうすぐ四十郎ですが」

・・という二人の三十郎は同一人物でしょうか?別人でしょうか?
素浪人・三十郎が、上州で用心棒をやった時は「桑畑」、別の城下町を通りかかりお家騒動に巻き込まれた時は「椿」を名乗ったのでしょうか?それともまったく別の話なのでしょうか?

因みに鳥羽亮氏のノベライズ「用心棒-椿三十郎」というのがあるので、ますます分からなくなります。

このあたりをお分かりの方がいらっしゃったら、教えていただけませんか?
長々とお付き合いいただきありがとうございました。

韓国ドラマに見る女性像(キャラクター)(2022/3記)

さんま師匠についてのtweetでも言いましたが、録画して観る限られたテレビ番組のひとつにNHK日曜日、夜11時からの海外ドラマがあります。韓国ドラマやBBC制作のドラマ、アメリカのドラマなどを流しています。BBC制作の「ダウントンアビー」など見応えがありました。

私の記憶では最初にこれに接したのは「宮廷女官チャングムの誓い」でした。テレビでも数回観ましたが、主に友人からポータブルHDDに入れてもらって観たものです。Windows95~98の頃ですからかなり昔です。

それで、何を言いたいか、と言いますと・・

映画やドラマで描かれる韓国の女性像(キャラクター)が良いなあ、ということです。ひと言でいうと、「人物の大きい」女性。
その名も「大(デ)チャングム」をはじめ、例えば「運命の女オクニョ」「帝王の娘スペクヒャン」などに見る女性像です。
「帝王の娘スペクヒャン」はNHKではやらなかったと思いますが・・プライムビデオで観ました。100回余りで完結なので、2年間放映のドラマのようですね。

日本やアメリカなどでは「有能な」女性、「才能豊かな」女性を描いた映画やドラマは多いですが、この「人物の大きい」女性を描いたものは少ないように思います。
「人物の大きい」女性で私が思いつくのは例えば、マザー・テレサなどですが・・

それにしても、映画作り、ドラマ作りについては日本よりも韓国の方が上を行っているような気がします。韓国の方がハリウッド映画の世界に近いような・・ハリウッドがすべて良い訳ではありませんが・・。

ところで、韓国の「王宮もの(?)」を見ていていつも思うのですが・・
刀をいつも手に持っているのはどうなのかなあ・・なんて。
日本の侍のように帯(?)に差していれば、両手を使えるし、馬に乗っているときも具合がいいのでは・・なんて。
チャンバラ(?)を始めるときは鞘を投げ出す、ということは後で拾わなくてはならないし・・なんて。
どうなっているんでしょうかね?

再びIIJmioについて(2022/3記)

IIJmio(アイアイジェーミオ)はいわゆる格安SIM、MVNOの老舗です。
数年ぶりの大型商品「ギガプラン」が始まって1年弱。
私は「ファミリーシェアプラン」からこの「ギガプラン」3回線契約に切り替えて、現在たいへん満足しています。
回線①音声20GB、②音声2GB、③データ2GB・・の計24GBをシェアして、家での固定回線代わりと外でのモバイル分とのすべてをまかなっています。これで月額約3500円です(通話料除く)。

動画(YouTubeや映画、ドラマ)やGoogleMapのストリートビューなどで、データ量を使いすぎたときなどは、翌月ひと月だけ回線②を20GB契約にしたりしていますが、これは2GB契約に比べて約1200円の上乗せで済みます。つまり18GBが1200円という計算です。安くなりました。
音声SIMとデータSIMの差額も以前は700円くらいだったのが、今では100円位。これも安くなりましたね。

(多分)4月から、消費税分をインクルーズ計算して、わずかながら実質の値下げが行われます。これも含めIIJmioのサービスは、とてもシンプルで安価で、良心的です。お薦めです。
またIIJmioモバイルサービス:10周年記念キャンペーンが実施されます。
毎週1名にデータ量1TBプレゼントと、週替わりの景品でスマホなどが当たります。
このデータ量1TBというのがすごいですね。1000GBですからね。
1GB=100円としても10万円分です。
ハードディスクなどではTBは珍しくなくなりましたが・・

おかあちゃん(2022/3記)

数年前、千葉市稲毛区の図書館でのことです。
絵本のコーナーにいたのですが、女の子が「おかあちゃん」と呼んで、お母さんが「はあい~」と答えています。
「ママ」ではなくて「おかあちゃん」というのは珍しいなあ、と思って見ると、3~4才くらいの可愛い女の子と20代後半くらいの若いお母さん。スラッとしたモデル体型(?)で、こんな人こそ「ママ」と呼びたいような美人です。一緒に面白い絵本を探していたんでしょうね。
「おかあちゃん」--久しぶりに聞く言葉ですが、なかなかいいものです。愛情を感じますね。
私も子どものころは「おかあちゃん」「おとおちゃん」でした。
いつの頃からか「おふくろ」「おやじ」になっていましたが・・
我が子に「おかあちゃん」と呼ばせるお母さんに人柄の良さを感じ、世の中にはこんな人もいるのかと、ちょっと嬉しく思いました。

漫画ブームと「ガラスの仮面」(2021/12記)

先日「ホンマでっか」の漫画特集を観ました。
日本の「漢字+ルビ」というのが「絵+吹き出し(セリフ)」にあたり、だから日本は漫画文化の先進国・・という説は、ナルホドと思いました。
(何度目かはよく分かりませんが)漫画ブームだそうですね。
60代の女性が青年との交流を通して、映画作り(監督)に目覚めていく・・という話には、さんま師匠と同じく興味をそそられました。

「少年」「ぼくら」「少年画報」「冒険王」などの月刊誌の時代から、少年サンデー、少年マガジン、少年キングなどの週刊誌の発刊を経験し、大人になってからはビッグコミックオリジナルで「三丁目の夕日」「浮浪雲」「課長島耕作」などを愛読した昭和時代人としましては、・・・
「ワンピース」「進撃の巨人」「鬼滅の刃」などは、ちゃんと読んでいないからかも分かりませんが・・興味を引かれませんでした。

この「ホンマでっか」を観て思い出したのが「ガラスの仮面」です。
もう40年近く前にある人から「少女漫画だって面白いんだから」と貸してもらって読んでみたら、ハマりました。数日で20冊くらいを一気読み・・。
アレはどうなったかなとググってみたら驚きました。
まだ続いているんですね。美内すずえ先生ったら。

もうすっかり忘れていたので、kindle本で1巻目だけを440円で買って読んでみました。やっぱり面白いですね。北島マヤには感情移入させられます。アトを引きそう・・。

神田沙也加さんの死に思う(2021/12記)

神田沙也加さんが亡くなって、大きな反響を呼んでいます。
真相は想像がつく気がしますが、謎ですね。

かつてさんま御殿の二世タレント(七光り?)特集に
出ていたような気がしますが・・

「アナと雪の女王」のアナ役で名声を得ようとも、
偉大な母親と紅白で共演しようとも、
演技者として夢の帝国劇場に出ようとも、
インスタグラムで人気になろうとも
・・・
一番必要な愛が得られなかったのではないかと思います。
これを具体的に言うと、誰かを批判することになるので、
やめておきます。

「死にたい」と思うほどの・・
生きるのがつらい人生ではなかったか、と思います。

ご冥福を祈ります。

県民バトルのこと(2021/10記)

途中、少しマイナーチェンジがありましたが、
「秘密のケンミンSHOW」が始まってそろそろ15年位になりますね。

昔から(日本の中での)「お国自慢」というのはありましたが、
近年「グローバル」指向とやらに押されて影をひそめていました。
そこに、「県民バトル」として日本国内のローカリティを大きく取り上げた番組の登場はかえって新鮮で、いまではすっかり人気が定着していますね。

この「県民バトル」は「さんま御殿」や「ダウンタウンDX」でも時々やっていて、人気です。
「県民バトル」だけでなく「神経質VSずぼら」などもありますね。
昔は考えられなかったテーマです。

これは世の中の均質化が進んで、ひとが自分の「個性」を感じにくくなっているところに上手くアピールしたのではないかと思っています。

昭和の風俗・文化を取り上げたユーチューブの番組(?)を見ていたら、こんなコメントが寄せられていました。

*なんか汚くていいなー
日本全国健全すぎてつまらない街ばかりになってしまった

*今では路地裏も無くなり、どこもかしこも表情の無い
量産型大型ショッピングモールみたいになっちゃったな

*この頃は人間臭くてうさん臭くて良かったな・・
観光地もすっかり観光スポットになって小奇麗になっちゃって・・

実は私も同じような思いを持つひとりなんですが・・

ものごとの均質化や、清潔化が進むことは良いことでもある反面、
情緒が薄れること、ひとの感情が平板になることにもつながって、
「人間らしさ」ということについてはどうかなあ、
なんてことを思っています。
どうも、うまく言えませんが。・・

良くも悪くも、自分の個性が感じられない、
というのは「不幸」のひとつだと思いますが、いかがでしょうか?

明石家さんま師匠のこと(2021/10記)

実は明石家さんま師匠の大不安、もとい、大ファンなんです。

「平均寿命は越えとるもんな」
『ブタじゃね~よ!』
「じゃあなんなの ハムなの?」
『加工食品じゃね~よ!』
「じゃあなんなの?」
『ヒューマン ヒューマン!』
「豚まん?」
『割ったらホカホカじゃねーよ!』・・みたいな。

あのひとの頭の中はどうなっているんでしょうね?
ムチャクチャ回転が速いんですね。
・・というのを超えて神がかりのレベルですね。

相手が子供でも偉いひとでも、同じように分け隔てなく接するところが、またすごく偉いですね。誰に対しても馬鹿にしないし、誰に対してもへりくだったり、緊張したりしないし、そういう意味ではとても自然ですよね。民主的な人柄ですね。

とても愛情の豊かなひとなんだとも思います。
それと、とてつもなく精神的エネルギーが豊かなひと、だとも。

ラジオ、テレビ、新聞、雑誌などからネットの時代になって、
私もテレビは限られた番組を録画して視るようになっていますが、
その限られた番組が「さんま御殿」や「ホンマでっか!」などです。

これらのさんま師匠の番組はいつまで続くのでしょうね。
聞くところによると本人はいつ引退しても良い、らしいですね・・
そこが欲の無いところで、気持ちの良いところでもあるんですが・・

でも私としては、
さんま師匠のトークを聞けなくなったらどうしよう、
と思う今日この頃です。YouTubeのこと(2021/5月記載)

イヤ~、ユーチューブはいいですねえ。
何がいいって、
もう二度と見られないと思っていた映像が見られること。
夢のようですね。
タイムマシンを手に入れた気分です。
素敵なセンチメンタルジャーニー気分です。
UPしてくださる方には感謝、感謝です。

NHKの「映像の世紀」にひけをとりませんね。
そうです、あの物悲しく切ないテーマ曲が素敵な、
「映像の世紀」「新映像の世紀」です。
滅多に見られない番組ですね。

ただ・・
ユーチューバーさんには興味ありません。
悪いけど。

チアリーダーなど  (2021/5記)

いつの頃からか、チアリーダー、レースクイーンといった言い方が定着していますが。・・
以前はその前に、「チアガール」「レースガール」という言い方がありました。今ではすっかり死語ですが。

チアガールが何人もいて、その中で選ばれたひとりがチアリーダー、レースガールが何人もいて、その中で選ばれたひとりがレースクイーン。・・でした、 記憶では。
全員がリーダー、全員が女王様というのは、何か変、ですよね。誰も傷つかないけれど、誰もがモヤモヤ、スッキリしない・・状態になっている、というか。言葉の価値も下がって、薄味になっていると思います。

「カリスマ」「神」なんていう言い方も、そうですね。
「カリスマ」や「神」は、そう滅多にいるものではないし、ウジャウジャ、というのは何か変ですよね。

それから、・・
例えば小学校などの運動会での順位付け廃止なども。・・
ひとの価値は等しいものだけれど、・・
身長の違いとか、(例えば走る)能力の差とかは厳(現)としてあるものですよね。これが無いかのように言うことは、それこそ現実無視、現実のねじ曲げだと思っています。
こういうことも、「誰も傷つかないけれど、誰もがモヤモヤ、スッキリしない」状態を作り出しているのではないでしょうか。・・悪平等ですよね。

こういうことをやっていると、ものごとがすべて薄味になって、世の中の精神的活力が失われていくのではないでしょうか?
新型コロナウイルスの影響以前の問題として。・・

マーシーのこと、など  (2021/5記)

以前、こんな夢を見ました。

マブダチの田代マサシを留置場に訪ね、そして、こんな会話を交わすのです。・・

「お前、あんないい歌書いて成功してるんじゃないか。
それなのになんであんなことしたんだよ。」
「えへへへ
どうしてやっちゃったのか俺にも分からないんだ」
「とにかく早く出てこいよ。
お前の書いた歌も聞きたいし、
かっこいい振付けも見たいし、
お前にしか出来ないコントだってあるんだから。」
「ウン、そうする・・」

神が、有り余る才能と引き換えに、破滅的な人生を与える。・・とでも言うのでしょうか?
そんなことしなくていい、と頭では分かっていても、
得体の知れない力に突き動かされておかしな事をしてしまう。・・そんな人間はいるものですね。

(格はともかく、そして破滅したとは限りませんが、人並みの幸せとは縁遠い・・というような・・)
そちら側の人間には、例えば・・
モーツアルト(映画「アマデウス」で描かれるように)、
ジャニス・ジョプリンフレディ・マーキュリー、美空ひばり・・とか。
あるいは映画「ギフテッド」に描かれているようなギフテッドな子ども達・・とか。

人間って不思議ですね。
・・どうも言葉足らずですね。すみません、また書きます。

踊り狂う女の子  (2021/3記)

大分県別府市に「ヒットパレードクラブ」という
オールディーズのライブハウスがあり、
「ヒットパレーダース」という専属バンドがとても素晴らしい歌・演奏を聴かせてくれます。
観客をノせるのが上手いプロ集団ですね。
このヒットパレーダースがお店だけでなく、
出張して色んなイベントなどで演奏しています。
そのひとつにYouTubeのtakegawara Blueがあります。

5~6才でしょうか?黒いセーター、ポニーテールに大きなリボンの女の子。ロックアラウンザクロック、ハウンドドッグ、キッスは目にして、ブルースウェードシューズに合わせて、最前列真ん中へんで「踊り狂って」います、いい意味で。
何というか・・一生懸命生きている感じがほほえましいですね。

ロックンロール&ツイスト(&ボックス&ジルバ)はシンプルで分かりやすくてノりやすくて、子どもたちにもピッタリだと思いますが、いかがでしょうか?
「私はきょう引退をいたしますが、
わがロックンロールとツイストは永久に不滅です!」
なんちって。(ミスター、ごめんなさい。)

こんな人には明るい未来が待っていて欲しい、と思いますが
・・どうもそうもいかないようですね。
温暖化、人口爆発と食糧危機、プラスチックごみ(ナノレベル微細化による空気汚染)の問題など・・

IIJmioについて  (2021/3記)

IIJ(mio)はいわゆる格安SIM、MVNOの老舗です。

私が使うのはPCが基本ですが、スマホも使っています。
最初のスマホはシャープのWゼロスリーesという機種で、OSはiOSやAndroidの遥か以前のWindows Mobileでした。細い(焼き鳥串くらい)のスタイラスペンを使う、まだスマートホンという言葉の無かった時代です。
その後イーモバイルに移行、Windows Mobileの機種からやがてiPhone登場の後、指タッチのスマホに・・。HUAWEI製でAndroid2.2の機種から。・・という感じで今に至っています。

インターネット回線は、電話回線から始まって、イーモバイルの3Gだったり、ISDNだったりしましたが、ここ数年はIIJmioのモバイル回線一本で、自宅でのWifiも外出時のスマホもまかなっています。
月に12GBをSIM3枚でシェアするファミリーシェアプランにしています。
これで携帯電話基本料+自宅内モバイルWiFi+スマホ通信全部込みで月3500円くらいです。
1年、2年の縛り無し、IIJ自身やキャリアからのひも付き要素無し、1000円と言ったら1000円、2000円と言ったら2000円ぽっきりです。ややこしいキャンペーンも無し。
IIJmioのプランはシンプル、自由、骨太、太っ腹です。何より良心的ですね。

2021年6月より(本格的に)「ギガプラン」というのが始まります。久々の大型商品のようです。
IIJmioらしさがまた徹底したプランです
ギガプラン紹介広告の「IIJmioの取り組み」というコメントに「シンプルであること」「自由度が高いこと」と謳っていますが、嘘いつわり無しですね。

今あなたが、インターネット回線をどうするか検討中なら、選択肢のひとつとして検討の価値あり、だと思います。



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