不屈のマックイーン

映画

ハイみなさん、こんばんは。名画座・昭和のあるじ、昭和則(しょうかずのり)です。

今日はスティーブ・マックイーンが脱走、脱獄をやる映画2本、1963年の「大脱走」と1973年の「パピヨン」です。
自由を求めて不屈の精神で挑むマックウイーン!
ほれぼれしますねえ。
どうぞじっくり御覧なさい。後でまた会いましょうね。

第二次大戦のさ中、ナチスドイツに捕らわれた連合国捕虜が3本のトンネルを掘って250名もの捕虜を脱走させるという、大脱走計画の話がこの「大脱走」です。
集団脱走の計画立案・実行のリーダーが通称「ビッグ✕」ことロジャー。
ここに、役割分担したスタッフ(プロ)が加わります。
物資調達係として「調達屋」、機械の「製造屋」、脱走後の服の「仕立て屋」、身分証明書などのニセ物を作る「偽造屋」、掘ったトンネルの距離を測る「計測屋」、掘った土をカムフラージュする「分散屋」、警備の裏をかくために偽装情報を発信する「警備屋」など。

この計画とは独立してとにかく自由を求めて脱走を繰り返し、何度も独房に入れられる、マックイーン演じるアメリカ空軍大尉バージル・ヒルツ。通称「独房王」。いつもグローブとボールを手放さないヤンキー男です。
しかしついに彼もこの脱走計画に協力、参加します。

最終的に数十人が脱走、その中にはヒルツの姿も・・
得意のオートバイの運転でナチスドイツ軍をかわし逃げ切れるかと思いきや・・ついにつかまり鉄条網にからまれる。・・有名なシーンですね。

さてもうひとつの「パピヨン」。
胸に蝶の刺青をしていることで「パピヨン」と呼ばれた男(マックイーン)。1931年に無実を叫びながら終身刑となったものの、脱獄に成功し、後にベネズエラ市民権を取得したというアンリ・シャリエールの同名自伝小説の映画化です。

国債偽造のプロ、ルイ・ドガ(ダスティン・ホフマン)との奇妙な友情も見ものです。

パピヨンはフランス領ギアナのサンローラン刑務所に送られ、
脱走を企てる危険人物として2年間の独房入りを強いられます。
これがまさに過酷なもの。
陽のささない不潔な独房。とても人間が食べるものとは思えないひどい食事。
体力と気力の維持のため、虫の入ったスープも食べ、床を這うムカデもゴキブリも食べてしのぎます。
生きていることを確かめるため、ドアの小窓から顔を出して隣の囚人と話すシーンも印象的です。

この後、逃亡を企て成功しかけるが、かくまってもらった修道院で院長の裏切りに会い、再びサンローラン刑務所へ。
今度は罰が重く5年間の独房生活。
一緒に逃亡した若い男は、過酷な5年を終えたところで寿命が尽きてしまいます。

そして最後の終身刑の島・・サメと激しい潮流のため絶対逃げられない島へと送られたパピヨン。
先に送られたドガと奇妙な近所付き合いしながら・・

それでもあきらめないパピヨン。
打ち寄せる波の合間に椰子の藁袋を海に投げ入れ、
決死の覚悟で自分も飛び込み・・袋にしがみついて・・やがて外海へ。
胸に残るあのテーマ曲が流れる中・・。

不屈の精神で自由と誇りを守り抜いた男、マックイーン
いやあほんとうに、ほれぼれしますねえ。

ハイ時間来ました。
それでは次回をご期待下さい。サヨナラサヨナラサヨナラ


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