カレーの日々

俺は昭和成(しょうかずなり)、ひとには「腹ペコ青年」と呼ばれている。

イヤーまいったよ。カレーがうまくてね。
うまいカレーの店を見つけて、毎日のように食べているから、お金が続かないんだよ。

まず、新宿・中村屋のインドカリー・・カレーじゃないんだってさ。
２階の食堂で食べたんだけど、イヤアこれがうまいのうまくないのって、・・うまいんだよ。ホント
その昔、ラス・ビハリ・ボースっていうインド人が、中村屋に匿われて、本物のインドカリーを教えたんだってさ。
骨付きの鶏がゴロンゴロン入っていてうまいのうまくないのって・・うまいんだよ。

そして、中村屋の向かいの紀伊国屋書店地下にあるモンスナック。
ここのシャバシャバさらさらのカレーがまたいい。
シャバシャバのカレーの海にポッカリ浮かぶライスの島、ライスアイランド・・なんて俺も結構ロマンチストだべ。
しかしスナックって言うけど、どこがスナックなのかなあ。
俺が思うスナックって、「小さなスナック」みたいなのだけど・・。

九段にあるアジャンタもいいんだ。
インド人・ジャヤ・ムールティが阿佐ヶ谷で、奥さんの実家を改造した「喫茶 AJANTA」としてスタート、本格的な印度カリーを食べさせる・・。
辛～いカリーの後に食べる印度(？)ヨーグルトもいいんだなあ。キーマカレーっていうのを初めて食べたのもこの店。

まだまだあるんだぜ。
それがナイルレストラン。
インド料理なのにどうしてナイル？って思ったら、店を始めた人が A.M.ナイルっていうインド人なんだね。
ルーをテーブルにこぼしたら、「オ皿ノ上デ食ベテネ」なんてインド人のウエイターに言われてしまった。チキショー。

そして渋谷全線座の向かい、宮益坂の入口にある、いんでいら。
ポークカレーもうまいけれど、ここは、元祖えびめしもうまいんだ。コールスローも付いているしね。
要するに炒め飯なんだけど、焦げ茶色のソースを使っていて、上に乗せた錦糸卵の黄色がとっても綺麗なんだぜ。

忘れちゃいけないのが、たいめいけん(泰明軒)だね。
ここのカレーもまたうまい。メリケン粉が入った黄色いカレー。これに自家製のウスターソースをかけてかき混ぜると、色と言い味と言い、おばちゃんカレーとはひと味違った絶妙なカレーになるんだぜ。
コールスローもボルシチも５０円だしね。
しかし、洋食屋なのにラーメンもやってるって不思議だね。